WIKITOPIA Visions @Ginza Sony Park

オンライン上の百科事典Wikipediaのように「みんな」でつくる未来の都市を実現することを目指す研究プロジェクト「WIKITOPIA」のコンペ受賞作品展。

期間:2019年5月17日(金)〜6月2日(日)

2019年5月17日

ソニー企業株式会社

この度、一般社団法人ウィキトピア・インスティテュートによる「みんなの手で街をつくるアイデア」を募ったデザインコンペの受賞作品展示会『WIKITOPIA Visions』が、 5月17日(金)から Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)で始まりました。

WIKITOPIA Visions

TwitterやYouTubeといったオンライン・サービスの登場により、それまで大手メディアのみが持っていた、世界に向けて広く「情報を発信する手段」を我々一般市民も手に入れました。同様に「街をつくる手段」も手に入れることができるでしょうか?

このような問いをもとに「WIKITOPIA INTERNATIONAL COMPETITION」を開催し、世界各国から計170点の作品が集まりました。都市における公共空間の新しいあり方を探る実験の場、Ginza Sony Parkを舞台に、まるでネット上の百科事典Wikipediaのように「みんな」の手で街をつくるアイデアを募ったデザインコンペです。

今回は専門家による審査とオンライン投票により、特に優れていると評価された5点の作品を展示しています。

都会の中の公園に現れた5つのブース内で、あなたのアイデアをぜひ書き足してください。

WIKITOPIA Visions 概要

日時 2019年5月17日(金)〜6月2日(日)10:00〜20:00
場所 Ginza Sony Park(東京都中央区銀座5-3-1)PARK B1(地下1階)〜PARK B4(地下4階)
URL https://wikitopia.jp/
主催 一般社団法人ウィキトピア・インスティテュート

受賞・展示作品

第一回コンペ受賞作品

最優秀賞(1作品)

  • Subtract Billboard(能登俊平、河崎昌之、山﨑和人、田部克博)
Subtract Billboard 都市を作るということは、新たな物を作るということなのだろうか。モノや情報が過剰に供給されるこの時代。足し算よりも引き算が意味を持つことも多いのではないだろうか。屋外広告物は、人びとに必要な情報を提供し、ときにまちのシンボルとしても重要な役目を果たす。しかし、実際は都市性を無視し、コーポレートカラーやキャラクターを全面にうち出した屋外広告物も多いのが現状である。規制を設ける市町村もあるが、一律的に設ける規制はまちの個性を奪う危険性もある。市民が生活をする中で、まちに合わず違和感を感じる屋外広告物があった際に、その広告を引き算できるアプリがあれば、少しずつまちの景色を変えていけるのではないだろうか。本アプリ まちに合わず違和感を覚える、屋外広告物を見つけたら、その広告物が継続し掲載されないよう、市民が次の広告契約を取りに行けることができるアプリである。次の広告契約が取得できれば、その期間、その屋外広告には広告を出さず、広告のないまちを体験することができる。 1.屋外広告物検索システム / 屋外広告物と位置情報を紐づけ、まちで見かけた屋外広告物を検索可能に。OpenStreetMapでは、billboardというタグが用意されているなど、屋外広告物と地理情報の紐付けは始まりつつある。 2.広告料金を可視化 / 広告によっては、月契約や年契約など契約形態は様々である。料金や契約形態を明示し、すぐに検索可能な状態に。市民参加のハードルを下げる。「AdQuick」といった屋外広告物の相場検索サービスがアメリカでスタートするなど、需要が増えている。 3.クラウドファンディング立ち上げ / 市民がまちに合わない屋外広告物に違和感を感じたら、本アプリにて検索し、クラウドファンディングを立ち上げ、必要な広告費を小口化、共感者と資金を募る。 4.資金調達 / 共感者や、同じ思いを抱いていた市民はクラウドファンディングに参加。まちに合わず違和感を感じる広告物のないまちを、自らの手で実現させる。クラウドファンディングとすることで、市民の総意としても受け取りやすい。 5.屋外広告契約 / クラウドファンディングが成功すれば、契約となる。契約期間中は広告のないまちを体感することができる。建物の外装を変化させるのは容易でなく、超えなければならないハードルは非常に多い。しかし屋外広告物から自分のまちの風景を変化させる。そのような取り組みからまちとまちの関わりを持つのはどうだろうか。
第二回コンペ受賞作品

最優秀賞(1作品)

  • Hello, GINZA SONY ISLAND(Kazuki Motani、Ryuto Kawasaki)
Hello, GINZA SONY ISLAND どうやら銀座には 雨の日だけ現れる幻の島 「銀座ソニーアイランド」が 存在するらしい。 / 視界も悪いし傘を持ち歩くのも面倒。本プロジェクトは、そんな雨の日の憂鬱を楽しさに変えることを目指した。 水に濡れると発色するハイドロクロミックインクを使って、ソニーパークの地上部を海のように塗ることで、雨の日にはソニーパークの高台部分が海に浮いている島のように見える。 落書き用のスケッチエリアを用意し、ビジターはそこでハイドロクロミックインクを使って落書きを楽しむことができる。その落書きは雨の日になると再び現れ、島での生活を営む様子を見ることができる。 『どうやらその島を訪れた後は憂鬱だった雨の日がちょっと愛しく感じられるらしい。』こんな噂が広まるような空間を作ることを目指した。

優秀賞(3作品)

  • HyperGameFest(Mingxuan Xie、Pete Jiadong Qiang)
  • ビルの隙間のレイトショー(三浦麻衣、末冨亮)
  • Neither Ordinary nor Extraordinary(二又大瑚)

WIKITOPIA INTERNATIONAL COMPETITION 実行委員会

  • 竹内雄一郎(計算機科学者)ソニーCSL
  • 倉方俊輔(建築史家)大阪市立大学
  • 山本想太郎(建築家)山本想太郎設計アトリエ
  • 山田兼太郎(編集者)NTT出版株式会社
  • Jack Cochran(都市計画課)Urbain DRC
  • Carl Koepcke(デザイナー)Urbain DRC

Wikitopia Projectについて

Wikipediaのように、「みんな」で街をつくれるか?

Wikitopia Project(ウィキトピア・プロジェクト)は、ITをはじめとした先端的な科学技術を活用することで、オンライン上の百科事典Wikipediaのように「みんな」でつくる未来の都市を実現することを目指す研究プロジェクトです。科学技術振興機構(JST)の支援を受け、2017年11月に発足しました。計算機科学者の竹内雄一郎が代表を務め、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所、一般社団法人ウィキトピア・インスティテュートなど日米二カ国にまたがる複数の組織や個人が参加して活動しています。情報工学・電子工学・建築・都市計画・政治学など幅広い分野の知見を総合した学際的な研究を行い、また研究成果を迅速に社会変革へとつなげるべく、従来の科学技術研究の枠を超えた多面的な活動を展開しています。

都市というものは、いったい誰の手によってつくられているのでしょうか?自治体政府、デベロッパーなどの大企業、建築家や都市計画家といった専門家集団――様々な答えが考えられますが、いずれにせよ街をつくる権限というものは都市のユーザである一般市民に広く分け与えられているのではなく、特定の組織、特定の人々に集中して割り当てられていると言えるでしょう。対してデジタルの世界では、WikipediaやLinuxなどといった(都市ほどではないにせよ)複雑で大規模、かつ信頼性の高いシステムを「みんな」の手でつくり上げる様々な仕組みが機能しています。そして、そのようにして「みんな」の手でつくり上げられたシステムは、多様な人々の要望を幅広く反映する民主性、急激な変化に迅速に対応できる柔軟性など様々な利点を備えています。

我々はこのような、デジタルの世界で見られる仕組みを現実の街づくりに応用し、市民による自発的な問題解決や民主的な合意形成の積み重ねを通して絶えず編集・改善されていく未来の都市(=Wikitopia)を実現しようとしています。

これはただの夢物語に聞こえてしまうかもしれません。しかし住民が自発的に街をつくっていく試みには、たとえばグラフィティなど一部のストリート・アート、米国西海岸発のパークレット(公道の一部をDIY的に小さな公園につくり変える試み)など様々な先行例があり、街づくりにおけるひとつの新たな潮流を形成しつつあります。つまり人々が、地域にこれが欲しい、これが必要だとアイデアを発案したときに、それを実現できるような制度や仕組みが登場しているのです。我々はこうした世界各地における新しい議論や実践と軌を一にしつつ、デジタルファブリケーションや拡張現実、IoTやロボティクスなど多種多様な新しいテクノロジーを駆使することによって、「みんな」の手による街づくりを一気にスケーラブルすなわち平凡でありふれた、当たり前の活動へと押し上げていこうとしています。

竹内雄一郎

後援
  • Ginza Sony Park
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
  • 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所
  • NTT出版株式会社
  • NPO法人位置情報サービス研究機構(Lisra)

Ginza Sony Park 公式SNSアカウント

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